膵臓がんの検査とは
膵臓がんとは膵臓に発生する悪性腫瘍のことです。発症初期は症状が現れにくいことから早期に発見することは非常に困難です。症状がみられる頃(腹痛、腹部の豊満感、食欲不振 など)は、かなり病状を進行させていることが多く、いかに早期に発見していくことかが大切です。この早期発見に有効と考えられている検査が、血液検査や腹部超音波検査です。
検査について
血液検査
がんの検査で行う血液検査とは、腫瘍マーカーのことです。体の中にがん細胞ができると血液中にたんぱく質や酵素といった物質が増えていくようになります。これを腫瘍マーカーと言います。この増え具合というのを血液検査で調べるというものです。一口に腫瘍マーカーと言いましても発症部位などによって、その種類は異なります。膵臓がんでは、CA19-9、CEA、DUPAN-2、SPan-1などが代表的な腫瘍マーカーです。ただ、これらが異常高値であったとしても、それだけで膵臓がんとは診断できないので、さらに診断をつけるための検査を行っていきます。
腹部超音波検査(腹部エコー)
腹部に向けて超音波を発信し、腹部の臓器から返ってくる反射波(エコー)を利用することで腹部の臓器の様子(膵臓、腎臓、肝臓、胆のう など)を確認できるようになります。これによって膵臓の腫瘍の有無なども調べられるようになります。ただ同検査で膵臓がんと診断することはありません。さらに詳細な検査(CT、MRI、超音波内視鏡(EUS)など)をしていきます。